HULA楽器のできるまで動画(英語)

1つひとつ丹念に手作り工程で作られていくNa Kani O Hulaのフラ楽器のできるまでの動画をご紹介。

 

Na Kani O Hula-フラ楽器の出来る迄

動画の内容を以下に訳しておきます。
ザッとYouTube動画の下↓にある訳文をご一読戴いてから、動画をみると内容が解り易いと思います。

英語movieですが、この動画をみるとフラサプライの出来るまでの様子がよく解り、真価を理解することで、これからの貴方のフラLifeの役に立てば…!
Check it out!

[youtube]https://youtu.be/sOrYRd-WCWE[/youtube]

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■イントロダクション
私たちの店名:ハワイ語のNa Kani O Hula/ナ・カニ・オ・フラは、英訳するとSounds of Hula・・・つまり【フラの音色】。
フラ楽器の音色は、フラダンスにとって凄く重要!

Gayleがイプを収穫しはじめたのは90年代はじめ〜1992頃。
フラサプライの作り手になるには、大変な作業で女性にはとても無理だよ…と、Happy Hula Suppliesの当時の店主に言われ、Gayleは「ファーマーだから重労働はよく知ってるワ!」と笑いとばし、最終的にはその店主に受け入れられウリウリの作り方などを直伝され、1994年にHappy Hula Suppliesからお店を受継ぎ、現在に至るGayle & Kent。

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■ウリウリ (白いフェザーのウリウリで説明)
ウリウリのベースのマラカス部分は、ラアミアナッツで作られる。
元々ハワイでは、原産のココナッツかヒョウタンで作られていた。
中には、アリイポエが入れられ振ると音をかなでる。

ウリウリづくりの大切なポイントは、取っ手のラタンをしっかり巻く事。
伝統的なウリウリは、現在のようなフェザーキャップなどは無く、ココナッツのマラカス部分の上にラウハラかイエイエなど植物の葉などだけの形態でした。
(ナカニオフラでは,このラウハラ・ウリウリ日本語説明書付き自作kiitも発売中)

ラアミアナッツは、もともとは艶がない実。
そこにラッカー仕上げのヴァラサン塗料で艶をだす。つや消しタイプのオイル仕上げの場合もある。

ラアミアナッツの中を綺麗に洗浄すると、それだけ良い音色になる。
ウリウリを選ぶとき最初に見極めるのは、フェザーの密度など十分たっぷりかどうか。また、羽の上下の向き。昔のウリウリは全てのフェザーが下向きでした。

ハンドル部分は、均等に隙間が無い状態で、しっかりラタンが巻かれているかどうか。これが重なってデコボコだったりすると水豆やマメの原因になるので要注意。

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■トラディッショナル・ウリウリ
伝統的なハワイに古くから伝わる、フェザーキャップ部分の無い元々のウリウリ。
動画の中でみせているのは、ココナッツの中に小石か貝殻がつめてあり、音色が現在のものとは異なる。上部はラウハラ、ハンドル部分はココナツ繊維の組紐Sennitが使われている。

ウリウリを選ぶポイントは、なんといっても振ったときの音色。一組のウリウリを製作するとき、双方の音色をしっかり試して良い音が出るように作る。

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■プイリ

プイリづくりは、常に試行錯誤の繰り返し。
竹の収穫時期から、ひび割れなどを起こさないようにする等、ありとあらゆる要素が必要で、いまだに教えられる事学ぶ事が沢山!

(Kent登場 – Kentが主にプイリの製作を担当、彼の作り出すプイリ、イプヘケは地元ダンサーにも定評がある。)

竹を原料とし、ガラガラ音をだす音源として切り込みをつける。
先ず竹を収穫しカット、乾燥させる。
製作するプイリに適した長さ、大きさのしっかり成長した竹を選ぶ。
竹が若すぎるとシェイプを保てず縮みなどが発生する。反対に成熟しすぎた竹だとひび割れなどが発生し易い。

乾いた竹を20インチ程度の長さにカットし、竹の外皮をけずる。
竹の節目部分は下側=ハンドル部分になる。この節の部分をスムースに持ち易くする。
のこぎりをつかって切り込みをつくり、teeth=歯部分を形成。
(Kentは先端全てまで切込まず、この段階では先端をすこし残しておく。)

次に、コーティング剤を塗る。
コーティングが済んだら、手作業で一つひとつ切込みに手を入れていく。
Kentお手製?の古代ハワイアンツール!ナイフを使って、それぞれの歯を先端にむかって内側から薄く削りとり、タッピングした時に軽く、よりクッキリ鮮明な音色になるように仕上げる。手を施していない歯と、既に削った歯それぞれをひっぱり打ち鳴らすだけで、その音色の違いがわかる。削った方は軽くいい音がする。

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■フラ楽器について

フラ楽器の作り手になるには、なにかしらのフラのバックグラウンドがあればソレに超したことはない。ただし絶対必要という訳ではない。
大切なのは、その製品となる材料、品質、そして一番重要なのが音色。

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■イプヘケ

イプヘケは、瓢箪科のウリ=gourd(s) 二つで構成。
下の大きいgourdの方をOlo=オロとよび、上方のgourdをHeke=ヘケと呼ぶ。二つの異なるgourdを収穫し、接着してイプヘケはつくられる。

先ずgourdの外側を綺麗に洗浄し、切リ開けて中も綺麗に洗浄する。ウリウリと同様、中を綺麗に洗浄すればするほど、良い音色が生まれる。

音色の違いは、それぞれが持つシェイプにより異なる。また皮の厚みなどからも、音色は様々。
それぞれのgourd自体がもつ音色というのはある程度決まっているので、そのgourd特有の音色を最大限に生かす為に、極力綺麗に中を洗浄することが作り手の役目。

現在は、ふたつのgourdを繋ぎ合わせるのに接着剤をつかうが、昔は手作業で縫い付けていた。それぞれのgourdにドリルで穴をあけ、双方を縫い付けた後にその穴/隙間をすべてUluの樹液などで塞ぎ、音漏れを防いでいた。

現代は電気ドリルがあるので便利だが、昔はそれらドリルも手作りだった。
鋭利に尖らせた貝殻や石を先端につけたハンドメイドのドリルでは、一つのプロジェクトを仕上げるにも何度も、先端部分を取替えなくてはならず作業も大変だっただろう。

フラサプライの作り手となり、ほぼ16年が経過する。
毎日がチャレンジ、大変な作業の繰り返し。ただ2人とも手作業やクラフトが大好き。だからこうして16年〜やっていけるんだと思う。そしてなんといっても最高のお客様=常に感謝の意をもっているフラダンサー達がいる!

特に、フラ楽器の出来るまでのその手作業の経過を直にワークショップで体験したり見ることで、その真価を知り感謝の念をもってくれる。それが、どんなに重労働でチャレンジの繰り返しでも、私たちがフラサプライを作り続ける原動力になっている。

 

Gayle & Kent
Na Kani O Hula

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